ハッとする瞬間
人には、それぞれが持ち合わせている空気感がある。例えば体格が大きい人なら、そのスケールの大きさに威圧感を感じるかも知れない。声の大きな人には迫力を感じるかも知れない。昨日私はライブハウスでCDでは感じられない独特の空気感を感じた。
ライブは音楽を聴くことを目的としているから、観客はアーティストを拍手で迎え入れ、音楽に浸る。しかし、昨日のステージの最後に登場したSillyのステージはその前の組とは違った空気感が漂っていた。当然アーティストによって曲調が異なったり、ステージでのパフォーマンスが違ってくる。それが個性であり、昨日も指でサインを作ってお客さんと一緒にやって、アットホームな雰囲気を作っているアーティストもいた。ただ私が感じた空気感は、単に曲調やパフォーマンスの違いからくる雰囲気ではないように思えた。
私は最近東京・大阪と高知を往復する日々を過ごしており、Sillyの音楽は何度も聴いている。もうイントロを聴けば歌詞が自然と浮かんでくるぐらいになった。昨日のステージで最初の曲であるshake off temptationが流れた時 、目を閉じて、ビクター犬・ニッパーのように頭を傾け、歌詞を口ずさんでいた。しかし、その前に歌っていたアーティストの空気感が異なることに気づいた。そして目を開けてその空気感が変わった理由が氷解したのである。
それはボーカルのAkaneさんの目力。私は思わず「ハッ」とさせられたのを記憶している。別に観客を睨み付けているわけではない。音楽に対するまっすぐな姿勢が伝わってくる、それを物語る目であった。鋭い視線から溢れる気迫に観客は魅せられていたと言っても過言ではない。私は後ろの席であったから、会場全体を見渡すことが出来たが相手と話をしていたり、携帯をいじったりするお客は圧倒的に少なく、私自身も携帯が鳴るたびにうっとうしく感じられた。また2階席からは身を乗り出してステージに見入る人がいるぐらいだったからです。それぐらいステージに集中していたと思います。
当然ながらサウンドもすばらしかった。あの迫力はライブしか持ち得ないものであるから。会場全体に響き渡る音楽に、ウエイトレスもリズムを刻んでいるのが印象的でした。
その日のステージはオリジナルとトリビュートとあったが、全体を通してアーティストにとって自分が作った曲も財産であり、独特の空気感を作ることの出来る力(アレンジの仕方から楽器のタッチ感ete..)も財産であると考えさせられました。昨日はEL DE BARGEの「I LIKE IT」も演奏されました。オリジナルの良さ、当然ながらトリビュートの良さもあります。作品自体の持ち味とアーティストの空気感が上手くミックスされた時、オリジナルとは又違った味わいが出るのだと、彼らの演奏を聴きながら思ったものです。
あっという間にステージは終わりました。最後には写真とサインまで頂いて、本当にSillyとアーティストの皆様ありがとうございました。みなさんも是非あの空気感を楽しんでみてはいかがでしょうか。http://silly.jp/data/index.html
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