白川村でのフォーラム
昨日、高知に戻ってきました。金曜日からの4日間、合掌造りで有名な岐阜県白川村に出かけていました。正直疲れました(-_-)ブログも更新できなくてすみません。フォトリストで写真は紹介しています。併せてご覧ください。
今回白川村へ出かけたのは、地方自治・地域づくりに関するフォーラムがあったからです。「小さくても輝く自治体フォーラム」というタイトル通り、人口が小さい小規模自治体が、市町村合併や国からの支援が厳しくなる中で、どうやって住民と協力して地域をつくっていくのか、というのがテーマです。今回も北海道から沖縄まで約300人の自治体関係者と学者、私のような学生が集まり先進的な取り組みを行っている地域の報告と研究内容を聞きました。
私は大阪の自治体問題研究所のみなさんとフォーラムを回り、夜には大阪独自の交流会に参加しました。地元関川村議員の方と、長野県清内路村議員の方と意見交換をしました。関川村議員のお話は、合唱造りを維持してきた地域内の絆である「結い」と、合掌造りのある集落とない集落との地域内の格差についてのお話を伺いました。
白川村の合掌造りの集落は30年程で屋根を葺き替えなければなりません。その作業は地元集落住民が協力して行われます。その葺き替え作業に報酬はありません。それは自分の家もみんなに作業をしてもらうから、報酬は求めない。地域内の協力の絆が「結い」と呼ばれる共同体精神があるからです。雪国で集落が孤立する地域での住民同士の知恵と言えるものです。この絆を活かし、地域住民と行政との協力で集落の自治が進められていました。この地域も市町村合併の話があり、住民との対話の結果圧倒的な反対によって自立の村を選択しました。この地域の場合人口が山間に点在し、白川村から合併相手の市役所まで80㎞もあり、職員が通勤するのは無理です。さらに議員も選出できず地域の意見を反映することが難しい点、そして住民同士が支え合う地域性がある事。特に屋根の葺き替えには住民同士の絆が必要であり、行政もそうした取り組みに協力してきた点、合掌造りは火災に弱く地域内で防げる仕組み(予防と消火)をこれからも守り続けたい。それが自立を決断した理由だったそうです。
しかし、前途は多難です。合併した事で、従来共同して消防や屎尿処理、医療、介護保険などの小さな自治体で維持できない事業をやっていましたが、その取り組みの枠組みは相手側が吸収合併をされてしまいました。なんとか合併した相手と協力して行えるようになったものの、協力という形より委託になってしまいいつ打ち切られるか分からない不安。そして高速道路貫通による1観光地として通過点になってしまうのではないか、合掌造りのある集落とない集落との格差など、地域内を取り巻く不安材料は多くあります。そうした話を聞く中でも地域を維持したい、という強い思いが伝わってきました。思いに触れる事はやはりその人の顔を見ながらでなければ伝わってこない事です。それを強く感じました。
フォーラム終了後、地域を散策する時間がありました。多くの観光客でにぎわっている地域に、住民も生活をしています。山間地で暮らす大変さとはまた違った大変さがあるでしょう。勿論観光客が増え、都会に出た子ども達が地元に帰ってきた好影響もあったと聞きましたが、住民にとってよそ者に覗かれているという意識はどこかにあるでしょうから。
しかし人の住んでいる合掌造りと、住んでいない合掌造りでは、人の生活感から出る明るさが違っていました。集落で絆が結ばれるからこそ、この美しさが保たれる。都会が忘れた、人が忘れかけている美しさではないかと思いました。
思わず写真を撮りたくなるような景色に出くわしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。お気軽にコメント・トラックバックでご意見をお寄せ下さい。では次回のお越しお待ちしております。
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コメント
若様
コメントありがとうございます。この類のご連絡はコメント欄ではなく、ブログのプロフィール欄の下にあります、私個人のメールアドレス宛までお願いします。
投稿 Nipper | 2006年6月28日 (水曜日) 15:32
はじめまして。トラックバックしていただき有難うございます。「若勝の食卓」の管理人です。
私もこのフォーラムの取材をするために白川村に行っていました。今回は白川村のほかに馬路村にも取材のため訪れる予定です。もしご迷惑でなければ私が今制作している番組などについてメールでご連絡させていただいてもよろしいですか?
投稿 「若」 | 2006年6月28日 (水曜日) 14:42